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Kinaco
フィンランドの教育系大学院に子連れ留学中の2児の母
2024年春はドイツのレーゲンスブルク大学に留学
元小学校教員
研究テーマは子どもの遊び環境
英検1級、IELTS7.0、TOEIC900↑
インスタ、Podcastも更新中

本当にやりたいことなのに、足がすくんで動けなくなってしまっているあなたに……

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「やりたいことがある」

なのに、それを目の前にしていざ行動しようとすると、足がすくんで胃が痛くなって

「やりたくない」

に変わってしまう。

実はわたしも、そんな葛藤を抱えて生きてきてしまった人の一人です。

「やりたい」のに「やりたくない」

そんな矛盾した気持ちを抱えてしまう理由と、そこから抜け出すための考え方、おすすめ本を紹介します。

この記事では

  • 「やりたい」と「怖い」の間で葛藤してしまう理由
  • そこから抜け出して、やりたいことに向かっていくための考え方のコツ
  • やりたいことに挑戦したくなるためのおすすめの本

をまとめました。

書いている人
・元小学校教員
・古典の名著から自然科学、児童文学まで、幅広い本の虫
・「やりたいのに怖い」という思いに囚われて何年も動き出せなかった経験がある

Contents

やりたい気持ちが強いほどに、怖さが倍増する

挑戦したい……でも、怖い

自分の話で恐縮ですが、私は学生のころから、地域や子どもや教育に関わる仕事がしたいと考えていました。

それを仕事にするために外国へ行ったり、NPOで働いたり、人に会いに行ったりと、それはそれは行動的でした。

でもあることがきっかけで挫折します。

本当に運がなかったと今では思います。

それ以来、その辛い出来事を心の中に封印して、夢を諦めたんですね。

……と言うのはウソです。

やっぱり心の底では諦めきれてなかったんですよね。

やりたくて仕方がないのです……心から。

だから、ここ数年は、何度も何度もやる/やらないの波がやってきました。

やろう……いや、自分には無理だ……の繰り返し。

そりゃあ、何度も思いましたよ。

こんなにウジウジしているなら、サッサとやってしまえばいい。

ダメだったとしても、別に死ぬわけじゃないし。

そう、そんなこと、頭ではわかっているんですよね。

でも、じゃあいざ行動しようと思って、具体的な行動を考え始めると、心がざわめくんです。

胃がきりきり痛くなって、逃げ出したくなる。

できない理由を考えて、他の仕事を詰め込んで、「本当にやりたいこと」をやらなくてもいい状況に自分を追い込むんです。

これの繰り返しで、気づけば何年も経ってしまいました。

なぜ人は「本気でやりたいこと」ほど、やりたくなくなるのか

挑戦したい気持ちはウソじゃないのに…

なぜこんなにも怖いのでしょうか。

やりたいことならば、困難なんかもろともしないのでは……?

何があっても、情熱をもって取り組めるはずなのでは……?

たくさんのビジネス書にそう書いてあるし、多くの成功者はそう言っています。

でも明らかに、自分の中には「絶対にやりたい!この思いは誰にも負けない」と強く決心している自分と、「怖い、逃げたい、やりたくない」と怖気付いている自分が共存しています。

やりたいのにやれない。

何年ものこんな葛藤の末に、わたしはそのわけが見えてきました。

怖気付いてしまう原因……それは、

「本当にやりたいこと」から、本気で否定されてしまうことに対する怖れ、なんです。

本当に好きな人にこそ、告白できないのと同じ仕組み。

強い思いがあればあるほど、それがうまくいかなかったらすごくショックでしょう。

一度挫折でも経験していたら、痛みは倍増。

もう一度フラれたら今度こそ立ち直れないと思うことでしょう。

だから、決着をつけたくないんですよ。

成功か、失敗か、けりがついてしまうことが怖いんです。

実行さえしなければ、終わることもない、否定されることもない。

それなのに、諦めることもできないなんて、なんて往生際の悪い…こういうのを「こじらせ」と言いますよね。

でも、こじらせていれば、一生、いつかできるはずと言う淡い期待の中に生きていくことができます

傷つかなくて済むんです。

でも同時に、こうも思います。

一度きりの人生、本当にそれでいいの?

本当に、やらないままでいいのか

死ぬ瞬間の5つの後悔」という本があります。

長年、緩和ケアに携わった著者が、死ぬ間際の人たちから聞いてきたことをまとめた本です。

この本の中に、

「自分に正直な人生を生きればよかった」

というものがあります。

やりたいことに向かっていくことが怖くて、他のものに逃げ込んでいる状態は、もしかしたら自分に対する大きな人生のウソ、になるかもしれませんよね。

だとすると…やはり、「やりたいけど怖い」に自分を委ねてしまうのは、実はとても哀しいことではないのかな、と思います。

「やりたいけど怖くてやれないとき」にできること

「やりたいけど怖くてやれないとき」にできることは、3つあります。

①ほんとうにとてつもなく小さなことから始める
②話す(書く)
③どんな状況も、必ず自分の糧になっている、と信じること

①ほんとうにとてつもなく小さなことから始める

まずは初めの一歩

馬鹿みたいに聞こえるかもしれませんが、小さな一歩でも進めるのは大事なことです。

例えばこんなこと……

  • 関連書籍を買う
  • ネット検索をする
  • Twitterのいいねをする

何もしないよりはいいでしょう。

ちょっとずつ動くことが心のリハビリになって、だんだん大きいことに取り組めるようになるはずです。

怖れに囚われているうちは、いきなり大きなことを始めるよりも、今の自分にできることを粛々と進めましょう

やりたい気持ちはしっかり温めておきましょうね。

②話す(書く)

書くことは癒しにつながる

「話す」ことは「離す」ことだと言われています。

人は信頼できる誰かに話すことで、少しずつモヤモヤを手放していくことができます。

話すうちに頭の中が整理され、何が怖さの原因なのか、どう行動していったらいいのか、が明確になります。

だから、信頼している人に、話せることだけ話してみましょう。

無理はしなくていいです。

リハビリと思って少しずつ…

もしかしたら、口に出すことも怖いかもしれません。

そんなときは、「詳しくは言えないけど、やりたいことがあるんだよね」とぼやかして話してみましょう。

割とみんな親身になって聞いてくれます。

人は頼られたいものなんです。

話すことが怖い人は、ブログやSNSに書いてみる方が抵抗がないかもしれません。

近くの友人より、遠くの見知らぬ人の方が、いい感じにスルーしてくれるので、「書き逃げ」も可能。

ただし、その場合は必ずハンドルネームを使いましょう。

③どんな状況も、必ず自分の糧になっていると信じること

一歩踏み出せないときは、どうしてもネガティブに考えてしまいがち。

でも物事は決して一面では捉えられないもの……

無理して明るくふるまう必要はありませんが、必ず良い面もあることを心がけるだけで、気が楽になります。

その時は進んでいないように見えたとしても、後で振り返るとその停滞していた時期が自分の力を貯めるために必要だったのだと思えることもよくあること。

さなぎの時期だと思えばいいでしょう。

道は必ず続いている

焦らなくていいです。

後退することがあったっていいです。

結果的に前に向かってさえいれば、いいじゃないですか。

その試行錯誤が、必ず未来の自分の糧になっているんですよ。

そう思うと、少しだけ肩の力が抜けてきませんか?

そう、執着を手放した時にこそ、本当の思いへの扉は開くのかもしれませんよね。

おすすめ本①「ずっとやりたかったこととをやりなさい」

ずっとやりたかったことを、やりなさい。」は、自分の中に蓋をして、やりたいことから顔を背けている。

あるいは、やろうと思っていることがあるのに、怖くて踏み出せない。

そんな人におすすめの本です。

やりたいことに挑戦できない代わりに他のもので自分を満足させようとしていたり、やりたいことの周辺にいて満足した気になっていたりする人の事例がたくさん載っていて、まるで自分のことを見ているようで冷や汗をかきました。

さらにこの本は、モーニングページやアーティストデートなど、個人で行えるワークが載っており、とても参考になります。

うじうじ悩んでいる人は、一度読んでみるといいと思いますね。

おすすめ本②「限りある時間の使い方」

この本、「限りある時間の使い方」は個人的に2022年ベスト本の一つには入ります。

この本で言われているのは「人生の有限性を直視しろ」ということ。

つまり、時間は有限であり、人生でできることなんてそんなに多くはなく、人間なんてあっという間に老いていくのだ、という事実から逃げるな!!ということが書かれています。

ノウハウが紹介されているわけではないので、これを読んだからと言ってすぐに動けるわけではないでしょう。

でもウジウジ悩んでいる自分に喝を入れるためには、とても良い本だと言えます。

まとめ

やりたいのにやれなくて苦しい……

わたしもずっとそれに悩んで、ずいぶんと時間が過ぎてしまいました。

でも、過ぎてしまったものを今から悔やむ必要はありません。

「それでもやりたいんだ」「怖いけど自分しかいないと思っているんだ」

そんな風に感じるなら、小さなことから始めてみてはいかがですか?

私も少しずつ少しずつリハビリして、ようやく自分の納得できる道に進むことができています。

焦らなくてもいいから、でもいつまでもこじらせているのはもったいないから、できることから少しずつ、前に進んでいきましょう。

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この記事を書いた人

フィンランド教育系大学院に子連れ留学中の2児の母
2024年はドイツ・レーゲンスブルク大学に留学
元小学校教員
子どもの自由な遊び環境について研究中
遊び環境やヨーロッパの教育について、インスタ、ブログ、Podcastを通して発信しています
教育団体Growing-Ups for Children副代表理事
Play Street 研究会メンバー
趣味はピアノ、ティンホイッスル、児童書・自然科学系の読書、粘菌

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