英検1級の単語なんて、難しすぎてムリかも……
今から諦める必要は全然ないですよ〜
英検1級を目指そうと思ったときに、まず最初につまづくのが、単語だと思います。
あまりに並んでいる単語が難しすぎて、大問1を見ただけで諦める方もいるんではないでしょうか?
今日は英検1級学習法の中でも一番時間がかかりコツコツ努力する必要のある語彙力アップについてお話しします。
この記事では、
英検1級・準1級を目指すための語彙力アップの方法を知りたい方に向けて、
- 英検1級突破のための戦略
- 語彙力アップメンタル
- 語彙力アップ学習法
についてお伝えします。
書いている人
- 育休中に独学で英検1級・準1級を取得
- 小学生2人のママ
- 現在は英語ライフコーチとして、英検1級や社会人の英語学習をサポート
- 多読の力で英語力を爆上げしました
- 元小学校教員でわかりやすい指導には定評あり
単語力を上げたかったら多読もおすすめですよ〜
英検1級学習戦略
1級単語の難易度
英検1級を目指そうと考え過去問を見てみた人が、最初にほぼ間違いなく感じること…
それは…
「単語がひとつもわからん・・・」
だと思います。
そしてみんなが思うのです。
「英検1級…自分には無理だ…」
でも、ここには大きな誤解があります。
実は英検1級の中で、大問1の語彙だけがとてつもなく難しいのです。
裏を返せば、リスニングや長文の単語はそこまでの難しさではないということになります。
と、言うことは、もしあなたが単語を暗記することに苦手意識があり、あの大問1を見ただけで英検1級は手の届かない高難度の試験だと感じているならば、それは誤解である可能性が高いのです。
もちろん語彙力を底上げしていかなければならないのは、まぎれもない事実。
英検1級を目指すためには語彙力アップは避けては通れない道ではあります。
しかし、あの大問1は英検1級の難易度のバロメーターではありません。
また、1級単語を全て覚えたからと言って合格するわけではありません。
つまりわたしが言いたいのは、
「単語にとらわれすぎるな!!だがしかし、あきらめるな!!!」と言うこと。
語彙力は一朝一夕で付く力ではないので、ねばり強い努力が必要となります。
英検の試験当日のその最後の瞬間まで使って、じわじわ上げていく力と言えるでしょう。
自分の得意を伸ばすことに力をかけよう
一方、リスニングや長文はコツさえつかめば比較的点数が上げやすいセクションと言えます。
単語が覚えられないことにとらわれて、他がおろそかになってはもったいない!!
得意不得意もあるので、自分がどのセクションなら得点源になりやすいのか、考えていくといいと思います。
しっかり戦略を立てて、得点をかせぎましょう。
ただし、「全捨て」はいけません。
大問1を全捨てして受かるような甘い試験ではありません。
英語修行だと思って淡々と語彙力を上げつつ、自分の得意分野に合わせて他のセクションでどう点をとっていくか戦略を立てていくのがいいでしょう。
ちなみに私は暗記ものが大嫌い…語彙問題も6点/24点という情けない点数から英検学習はスタートしました。
それが、合格時には素点で17点、7割弱という点数。
いや素点で17点って合格者からするとしょぼいんですけど、単語が大の苦手のわたしからすると上出来でした。そのかわり他セクションで稼ぎましたね。
一方、単語は「覚えさえすればこっちのもの」という側面もあります。
暗記が得意な方、もともと語彙力が高い方は、25問満点目指すのもありだと思います。
自分の強みをしっかり見極めてくださいね!
語彙力をあげるための考え方
1級単語が使わない単語ばかりだなんて大嘘!!
英検1級のよくある批判として、
「英検1級に出てくる語彙は、ほぼ使わない単語ばかりで覚える意味がない」
というものだと思います。
英検1級の単語を一生懸命覚えていて何になるんだ!!!
と私も何度思ったことでしょう・・・
めちゃくちゃわかります。
だけど、本当にそうでしょうか??
私は、 英語学習を再開してから洋書の多読を開始しました。並行して CNN、 BBC、 nhkワールドも見るようにしました。黄色い表紙で有名な雑誌のナショナルジオグラフィックの定期購読も開始しました。TIMEを読んでいる友達もいましたね。英検1級を目指すには、試験対策だけではなく総合的な英語力の底上げが必要だと感じたからです。
そうするとね、出てくるわ出てくるわ。1級 単語がたくさん登場するんですよ。
「1級単語はほぼ使わない」なんて、嘘だと思いました。
むしろ、レベルの高い英語に触れていきたいと思う人ならば、身につけておいて損はない、むしろ覚えておかないと CNN や BBC のニュースを理解するのは難しいのではないかと思いました。
何のために英検を1級を目指していますか ?
そりゃ、もちろん日常会話くらいじゃ出てこないような単語のオンパレードではあります。そういう意味では人によってはもしかしたら一生出会わない単語たちかもしれません。
でも少なくともあなたは英検1級を目指しているはずです。
日常会話がすらすらできればいいというモチベーションであれば、そもそも英検1級を目指す必要はないんじゃないのでしょうか。
英検1級を目指すというのは少なからず、
- 英語を仕事にしたい
- 英語についてもっと詳しくなりたい
- 英語で自由にコミュニケーションが取りたい
という、英語に対する積極的な目的があるはずです。
英検1級の単語たちは、生きた英語の素材の中でも重要な場面で出てくる名優たちですよ。そう思うと、英検1級の単語も覚えようという気になってきませんか?
ネット上の、「英検1級は使えない英語力」なんて言う言葉に惑わされないでくださいね。
語彙力強化法
偉そうに語彙力強化法なんて書きましたけど、正直言って単語なんてゴリ推しして覚えるしかありません。
人によって覚え方も違うし、ドラえもんのアンキパンのような魔法のアイテムがあればいいですけどそんなものもないですし、英語学習の中でも最も地味で根気のいる作業であることは間違いないでしょう。
それでも、英検1級の学習を通して語彙の習得とはこうやってやればいいのかなというものが少し見えてきたのでそれを紹介したいと思います。
スマホの活用
私たちの生活でなくてはならないスマホ。これを有効活用して効率よく覚えることが可能です。どうせ毎日持ち歩くんだから、その中に学習道具を入れてしまいましょう。
アプリでの学習が、紙ベースの学習とか比べて効率的かどうかはまだ研究段階だそうですが、忙しい社会人がスキマ時間を利用して学習をするという点でとても有効であることは間違いないでしょう。良いものはどんどん活用していきましょうね!
単語カードの代わりに使えるアプリ
Apple 純正メモも、1級単語に出会ったらメモして行くという使い方でとても便利です
また、有料ですが英検1級単語を覚えられるアプリも配信されています。
パス単と双璧をなすキクタン。準一級挑戦時はキクタンにお世話になりました。
残念ながらandroidのみのようですね。
私が勉強していた時は、パス単のアプリが配信されていたのでそれを使って勉強しました。残念ながらいまは配信されてないですね。いいアプリだったのにもったいないなぁ。
単語帳が大嫌いの私は、なんとパス単を買わずに乗り切りましたよ。そういう人もいるということで。
過去問を使って覚えていく
語彙力は時間をかけてじわじわあげる必要があるとはいえ、試験対策を疎かにしていいわけではありません。大問1では1級単語の理解が直接問われます。過去問を使って、問題の問われ方、出題傾向、単語の意味や例文など、どんどん身につけましょう。
おすすめ教材はもちろんこれです。
パス単は買わなくても、ターゲットだけは買いましょう。
これを使って問題を解きながら単語の意味を覚えていきます。例文が問題になっているので、文脈の中で覚えることもできお得です。
私は1日に1ページと決め、答えられた問題には印をつける、印が三つつくまで時間を空けて何度も繰り返す、と言うふうに練習をしました。選択肢の四つの単語全て覚えたら理想ですが、まずは正答になっている言葉だけでも覚えていくといいでしょう。
ターゲットを使って学ぶだけで、単語と例文が500入ることになります。また、 覚えるまではいかなくても、四つの選択肢を全て吟味することになるので、自然と1級単語が目に入り慣れていきます。似たような選択肢が並んでいることもあり、関係のある言葉を一気に覚えることも可能です。
単語帳を使って覚えるだけではなく、過去問を使って練習していくことで、試験対策としての実践的な力が手に入るでしょう。
1級単語に出会う場面を増やす
最初に話した通り、英検1級の単語はニュースや雑誌、本などにたくさん登場します。
試験対策と並行して、レベルの高い英語に触れる機会を増やしましょう。
とにかく、単語帳や過去問で覚えた単語と出会う場面を増やすのです。必死で覚えた単語がペーパーバックの中で理解できたりすると、とても嬉しいですよ。まるで待ち侘びていた恋人に会えたときのようにね。
CNN や BBC などニュース動画を視聴することはとても有効です。
お金もかかりませんし、世界のニュースがコンパクトにまとまっているので英語力だけではなく時事ネタにも強くなります。語彙力アップのために見ていた CNN が、英検1級二次試験の時にとても役立ちましたよ。
Podcast 内にも沢山の良番組があります。ニュースもあれば、ドキュメンタリー、学習者向けなど種類も豊富です。
また動画と違い耳だけで聞けるので、子育て中や仕事をしている方など、スキマ時間の学習にぴったりです。使わない手はないですよ。
雑誌や新聞の購読もオススメです。動画や音声と違って、目で文字を認識することになるので定着度が一気にアップします。
私のおすすめは、ナショナルジオグラフィックです。
雑誌は定期的に届くので、それが大変とも言えますが、強制力が働くとも言えます。お金はかかりますが、自分の趣味に合っていると一気に読む気になりますよ。わたしもナショジオだけは合格後もずっと定期購読しています。
ちなみに、Fujisanで定期購読すると毎月600円くらいで読めるので、とってもお得です。
まとめ
いかがでしたか?
語彙力を上げるだけでもこれだけ方法があります。自分に合うやり方が見つかるといいですね。
1級単語は難しいと言われていますが、そんな気難しそうな単語たちに、 Podcast や洋書の中でばったりであったりするとなんだか可愛くなってきます。
「こんなところで何してるの?最近元気??」
と思えるようになったらこっちのもの、もうその1級単語はあなたのものになっています。
たくさんの語彙を捕まえて、英検1級合格を目指してくださいね。
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