英語の本を読むのってしんどくない?
だから多読で少しずつ慣れていくのが一番です
英検1級を目指して勉強していても、英語を読み続けることって結構しんどいですよね。
そんなときにぜひ取り入れてほしいのが多読です!
この記事では、多読が英検攻略にも有効なわけと、多読を取り入れるときの注意点をまとめました。
この記事では、
- 多読が効果的な理由
- 多読を取り入れるときの注意点
についてまとめました。
書いている人
- 育休中に多読を活用して英検1級を取得
- 多読開始1年半で100万語達成
- 現在英語コーチとして多読のサポートをしている
わたしの英検1級までの多読記録はこちらからどうぞ!
英検1級突破のために多読をおすすめするワケ
英語を読む体力がつく
多読の一番のメリットは英語を読む体力が養われることです。
とにかく日本の英語学習者は、生の英語に触れる機会が圧倒的に少ないのです。
英文を頭から大量に読む経験をこなさないことには、英語を読んでいく体力がつきません。
ましてや英検1級は時間との戦い。
2時間もの間、集中力を保ったまま英語を読みこなすには、それ以上に大量の英文を読んだ経験を積んでおくしかありません。
そのために洋書多読はもってこいなのです。
英語学習者でも、洋書を読むのは体力が要ります
英語を英語のままで理解する
基本的に、英語をスムーズに読もうと思ったら、英語は頭から読み、英語のままで理解することが大切です。
しかし、日本語の感覚が抜けきらないうちは返り読みをしたり、日本語に置き換えてしまいがちです。
これは英語を読むという経験不足から来るものです。
多読では、簡単な英文をたくさん読み、量をこなしながら、英文を頭から読み英語のままで理解する、という経験をすることができます。
圧倒的な量を確保することで、返り読みの癖が抜け、いちいち翻訳しなくても理解できるようになってきます。
英検1級を目指すくらいの英語力があるのに、長文が苦手という人は、「英語を英語のままで理解して読む」経験が少ないように思います。
簡単な洋書から始めて、訳さずに読んで行く練習をしていくと、最終的に英検1級に耐えうる英語体力がつきます。
さらに、多読のいいところはそれが楽しみながら身につけられることです。
物語に入り込んで、言語のことを忘れてぐんぐんと読み進めていく時は、とても気持ちがいいですよ。
楽しく続けながら、英語体力をつけられることが一番のメリットです
語彙力が大幅アップ
多読をすることで語彙力は確実に上がります。
以前は英検1級の英単語はネイティブも使わないものばかりだなんて噂されていた時期がありますが、洋書を読んでいるのそんなのまったくのデタラメだと思わされます。
それはもうたくさんの1級語彙たちに出会えます。
単語学習を通してゴリゴリ覚えた単語を、さらに物語の文脈の中で出会うと、その後の定着率がとてもいいです。
語彙力アップには、いろんな場面で単語に出会う経験をするのが一番です。
自信がつく
洋書が読めるようになってくると、英語に対する自信がついてきます。
もちろん、今だってわからない単語はいっぱいあるし、最後まで読んでもなんだかよくわからなかったなんてことたくさんあります。
でも一冊の本を読み切る経験を多く積んでいくと、自分もやればできるんだという自信になっていきます。
英語学習は、先の見えない暗闇の中を手探りで進んでいくようなもの。
自分に力がついたかどうかって見えにくいんです。
一方、多読を続けていると、読み切った本の記録が積み上がっていきます。
実績が目に見えるととてもやる気に繋がります。
ぜひ読書記録をつけていきましょう。
薄い本でも読み切れたときは本当にうれしいものです
洋書で世の中を知る
せっかく英語の勉強をしているのだから、世の中のことに目を向けてみましょう。
日本語での情報に比べ、グッと世界が広がります。
とくに、英検1級をめざす場合、ただ英語力を上げればいいというわけではなく、様々な事柄について自分の考えを求られます。
環境問題や貧困問題、死刑制度、教育制度・・・広く浅くでもいいので、いろんなことに興味を持ち自分の意見を持っておくことは、のちの英作文や二次試験で大変役に立ちます。
その点で、洋書を習慣にしておくと、語学学習をしながら知識も増えるため、とても有利です。
日本語もいいけど、英語で読めるととても力が付きます
ラダーシリーズもトピックが色々あるので、試してみて!
英検1級への洋書多読の注意点
英字新聞には手を出すな
英検1級・準1級を目指すくらい英語が得意な方が、多読をやろうと思うと、英字新聞を考える場合があります。
しかし、英字新聞を毎日読むというのはかなりハードルが高い挑戦であることは理解しておいた方がいいでしょう。
わたしは英字新聞はお薦めしていません。
英字新聞をお薦めしない理由
- 読み切れないから
- 新聞独特の表現があるから
理由① 読み切れないから
多読に慣れる前に毎日大量の英文が家に届いても読みこなせない人が大半だと思います。
新聞の一面の量はかなりあります。
圧倒されて読み進められないまま次がきてしまうのは、結構なプレッシャーです。
多読が習慣になるまでは、簡単な洋書を“読み切る”経験を重視していった方がいいです。
毎日積まれていく新聞に罪悪感を感じ自信を失うくらいだったら、最初からやらない方がいいと思います。
どうしても新聞がいい人は、週刊や月刊の雑誌をおすすめします。
また、はじめから「1面だけを読む」「週1回だけ本屋で買う」など、自分が続けられるやり方を決めておきましょう。
また、日本の英語学習者向けの週刊新聞The Japan Times Alphaもあります。
こちらなら、週刊ですし、学習者用のコラムも充実しているため、英字新聞に挑戦したい方はThe Japan Times Alphaから始めてみるのはいかがでしょうか。
ちなみにThe Japan Timesは社説集やNews Digestも発行しており、英検1級受験の際にはこりらもかなりお世話になりました。
一年間のニュースが英語で復習できます
な、なんと休刊していました…
②新聞独特の表記があるから
新聞の見出しや省略は慣れてないと意味不明です。
新聞は字数の制限がある中でインパクトのある見出しをつけるために、倒置や省略が多用されています。
なれていない人には読みにくいので注意しましょう。
英字新聞を楽しみたければ、ニュース英語の読み方を学んでからにしましょう。
絵本を侮ってはいけない
「簡単な英語を大量に…」というと、絵本が思いつくと思います。
しかし、私は大人の英語学習者にはおすすめしていません。
なぜなら、英語絵本はネイティブの子どもたちが楽しめるように作られているからです。
私たちが知らないような単語や表現もあれば、韻が多用され、言葉遊びのような文章になっていることもあります。
かなり英語が得意になったあとでも、学習として読むには難しさを感じます。
絵本だからといって、侮ってはいけないのです。
初心者は大人しく、学習者用の本から始めるのが正解です
ただし、楽しむために英語絵本を読むのはとってもおすすめしています。
とくに、子どもと一緒に英語にふれるにはもってこいです。
言語だけでなく海外の文化や考え方に触れることができるし、名作もとても多いです。
わたしは趣味で洋書絵本を集めていますよ。
簡単なものを大量に
多読の基本は「簡単な英語を大量に」です。
ざっとテキストを読んで1ページにわからない単語が数個程度の難易度がちょうどいいです。
とにかく辞書を使わず止まることがなく、頭からガンガン貪るように読むイメージ。
そのためには自分が思っている以上に簡単なテキストを選ぶことが必要です。
いきなりペーパーバックもいいですが、心配な人は学習者用に作られているGraded Readersから始めるといいと思います。
Graded Readersを含む洋書の読み方はこちらの記事からどうぞ
精読と並行する
英検1級を視野に入れて多読をするのであれば、必ず精読と並行して学習しましょう。
量と質を並行して高めていくのです。
- 多読で英文を読む体力、スピードをつける。=量
- 精読で英文を深く解釈するテクニックを身につける=質
多読と精読の両輪で、英検1級までの道のりがスピードアップしますよ!
仲間がいることの大切さ
多読をするならぜひ仲間を作ってみましょう。
やはり読書の醍醐味は誰かとその感想を共有するところにあります。
私は地元の多読サークルに参加して読書が加速しました
最近はいろんな場所で多読サークルが開かれていたり、ネット上でもコミュニティーがあります。
SNSのゆるいつながりでも、誰かと本の感想を共有できるととてもうれしいし、やる気になります。
まとめ
多読が英検1級に有効なワケはおわかりいただけたでしょうか?
多読は英検1級を目指す人だけではなく、全英語学習者に取り入れてほしい学習法です。
ぜひこの記事を参考に多読を始めてもらいたいと思います。
ぜひ楽しい読書ライフで英語力を高めていってくださいね。
楽しいから続く!!
Kinacoの英語学習コーチングもおすすめ
これまでのKinacoの英語学習の経験と、学習指導歴20年の知見、さらに英語コーチングの手法を取り入れたコーチングプログラムです。
オンライン無料相談を行なっておりますので、お気軽にお申し込みください。
\ オンライン英語学習相談30分(無料)/
Comments