多読がいいって聞いたけど、一体どうやって選んだらいいの?
多読を始めようと思った時に、一番の問題になることは、多読本が多すぎて選べない、ということではないでしょうか?
この記事では、多読を始めたい人が迷わないよう、選び方のアドバイスをしていきたいと思います。
書いている人
- 多読開始から一年半で100万語達成
- 独学で英検1級、TOEIC900オーバー
- 日本語・英語を問わず、読書大好き
- 現在、英語コーチとして大人の学習指導をしています
英検1級を目指すレベルの人でも、多読を今から始めるメリットはこちらの記事で紹介しました!
まずはGraded Readersから始めよう
Graded Readersというジャンルを聞いたことはありますか?
英語学習に多読を取り入れたい人は、まずはGradedReaders(以下GR)から始めましょう。
洋書コーナーで見かける大量の薄い本がGR
GRは、英語学習者用に作られた本です。
語数が少なく、使われている単語も一般的なものに絞られ、読みやすくなっている洋書です。
初心者は、Macmilan readersか Penguin Readers あたりで選んでおけば問題ないと思います。
また、基本的には、一番低いレベルから始めます。
GRはとにかく、簡単にツルツル読める本を選ぶことが鉄則です。
読んでみて、物足りなければ徐々にレベルを上げていきましょう。
Oxford book wormsは同じレベルでもわりと難しめに感じます。
同じ出版社の本に飽きてきたら、挑戦してみましょう。
また、日本の出版社が出しているGRにラダーシリーズというものがありますが、こちらも日本人好みのラインナップで手に入りやすいためおすすめです。
私が最初に挑戦したのは、この「アインシュタイン」でした。
世界の歴史的な事件が紹介されていて、面白く読めます。
また最近は図書館多読と言って、GRを揃えている図書館が結構あります。
近くにあればラッキー。ぜひ一度調べてみてください。
Leveled Readers で生の英語に触れる
ネイティブの子どもたちが言語を学ぶために作られた本がLeveled Readers(以下LR)です。
GRが英語学習者用に作られている一方で、LRはネイティブの子どもたちが学ぶために作られたものなので、語彙の選び方などがとてもナチュラル。
「英語らしさ」を身につけるにはぴったりの本です。
子ども向けとは言え、中高生が読書しながら知識も深められるような作品もあり、大人も十分楽しめます。
簡単なものから読み応えのあるものまでレベル感もかなり幅広いですが、必ずレベル表記されているのでそれを参考にしましょう。
子ども向けという点で抵抗がある人もいると思いますが、中高生向けのストーリーや科学の本、伝記など、ほんとに幅広くラインナップされているので、一度見てみる価値はあります。
これも近くの図書館に入っていればラッキー。
Who is~?シリーズは大人もおすすめ
「おうち英語」界隈では有名なOxford Reading Tree(ORT)もLRに分類されます。
例えば、シリーズ中のこの作品は”Go on, Mom”という会話だけで進む話です。
辞書だけでは見えてこない、Goの持つ意味の豊かさを知ることができ、大変興味深いです。
知識として英語を学ぶというよりは、英語の英語らしさや言語の持つ豊かさ・特徴と言ったものをじわじわと身に付けるにはとてもよい教材だと思います。
また、LRは本当に小さい子向けのものから揃っているので、家で子どもに英語に親しんでもらいたいと考えているおうちの人にもとってもおすすめ。
おうち英語の第一歩にもぜひどうぞ。
子どもと一緒に自分の英語も磨かれます
児童書は鉄板
児童書は多読での英語学習を進める上で、一度は通る道だと言えます。
子ども向けと聞いて抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、児童書の中には大人でも十分読むに足る素晴らしいものが多くあります。
日本語でも内容の薄っぺらい本たくさん読んで多読だと威張っている人がいますが、ちゃんちゃらおかしいです。
名作の児童書を味わって一冊読む方が得るものが多いと思います。
クラシックな児童文学はわたしの専門分野です
マジックツリーハウスは英語も難しくないけど、そこそこの読み応えもあり、洋書に挑戦するにはとてもいい本。
ファンタジーの冒険ものに抵抗がなければ、ぜひ挑戦してみてほしいシリーズ。
北川景子さん吹き替えで、アニメにもなっていました。
イギリス好きの人にはかなりのおすすめ!
英語もそこまで難しくなく、中身は本当に評価の高い、大変美しい物語です。
大時計の鐘の音をきっかけに、扉を開けると美しいイングリッシュガーデンと繋がっていた。
そこで出会った女の子と二人で遊びながら徐々に謎が解かれていきます。
洋書多読を始めたら、一度は手に取ってみてほしい一冊です。
これは本気の名作。イギリスのクラシックな雰囲気が溢れてます
「自分がもしヒトラーの娘だったら、果たして戦争を止められただろうか」
これは私たち読者を揺さぶるテーマですよね。
物事を、本当に誰かの立場に立って解釈することは、とても大切なことでありながら、非常に難しいことでもあります。
子どもよりむしろ、大人こそ読んでほしい作品。
子ども向けだと侮らないで!本当に考えさせられる名作
迷ったらアガサクリスティー
本格的に洋書に挑戦したくなったら、自分の好きな本を選べばいいと思いますが、もし迷うようならアガサクリスティーを選べば間違いはないと思います。
きれいな英文と、面白いミステリーで、初心者にも慣れてる人にもおすすめしています。
「そしてだれもいなくなった」
コナン好きだったら「集められた名探偵」とぜひ合わせて読んでほしい、クリスティーの超名作。
一人ひとり消えていく感じにドキドキします
名探偵ポアロシリーズの超名作。
映画版を見てから読むのもあり。
日本版もドラマ化されてましたね。
クリスティー入門としてはかなりおすすめ
雑誌という選択肢
雑誌を読むのもおすすめです。
①じっくり読める
雑誌は週刊や月刊が多いので、あまり焦ることなくじっくり読む時間が取れます。
写真が多用されるものもあり、新聞より読みやすい。
②記事の深め方が英検1級に活かせる
雑誌は時事問題というより、テーマを持って記事を深めているものが多く、英検1級により近いと思います。
おすすめはナショナル・ジオグラフィック。
自然科学、民族、文化などに興味がある人にはとってもおすすめ
洋雑誌のコツは、全部を読み切ろうとしないことです。
写真を楽しみながら、興味ある記事だけじっくり読むくらいがちょうどいいです。
ナショジオはデジタル版もあり、より低価格で楽しめます。
さらに、洋雑誌は定期購読でかなり安く買えることが多いです。
私はいつもFujisanで頼んでいます。
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最後に、一番大切なことをお伝えしたいと思います。
それは、自分が本気で好きな本だったらなんだっていい、ということです。
ダン・ブラウンもいいでしょう。
ハリーポッターもいいでしょう。
指輪物語のファンなら、原書もぜひ挑戦してみてください。
結局、人間は「好き」に勝る原動力ってないんですよ。
すっごく好きな本を読んでいると、英語がどうとか勉強とかどうでもよくなってきます。
そうなったらもうこっちのもの。勉強が趣味に変わる瞬間です。
楽しみながら英語に触れ続けていると、絶対に英語力は上がります。
村上春樹も若い頃は「頭から貪るように洋書を読んだ」というエピソードがあるそうです。
わくわくして自然に読んでしまうような洋書に出会えるといいですね!
まとめ
多読の選び方がおわかりなったと思います。自分の好きな本をどんどん読んでいくことで、英語体力を養い、英語らしい表現を染み込ませ、英検1級も目指せる英語力を身に着けていきましょう!
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